TW225 オイル交換 | やり方を写真多めでできる限り丁寧に解説!!

 
もりらぼ
ども!!

YAMAHA 「TW225E」のオイル交換方法の解説になります。

何気に気を付けるポイントが多い作業なので…最初は特に慎重に作業をして下さい。

初心者整備の壁かもしれませんね…

 
もりらぼ
…が、

慣れると15分くらいの工程ですし工具の使い方も上手くなります。

そして、何より非常に整備感の強い作業なのでバイクへの愛着が湧いてきます^^v

走るのも楽しくなるので興味があればぜひ挑戦してみて下さい^^v

それではどうぞ…

準備

・交換用オイル
>>「MOTUL 5100 4T 10W-40(半化学合成油)」を用意…お好みでどうぞ^^;
・各種交換用Oリング
>> 今回は全て交換をします。
・廃棄オイル用ポイパック2.5ℓ
>> 写真のものはオイルを受けてそのまま捨てられます。個々の環境に従って用意して下さい。

・レンチ類(8mm/10mm/19mm)
・六角レンチ(5mm)
・シリコングリス

>> Oリングの保護用。
・パーツクリーナ
・ウエス(ボロきれ)
>> 毛足の短い方が作業にはおすすめ^^v

オイルを抜く

交換前のオイル量をチェック

エンジン右側の下部にある「のぞき窓」から確認、赤線間がオイル量の基準です。

この時点で目に見えてオイル量が少ないならオイル燃え(オイル上がり、下がり)やオイル漏れの可能性があるので詳しい方に相談してみて下さい^^;

また、オイルを充填する際の目安にもなります。

オイル量の確認時は…

・バイクを水平にする。
>> 安全の為にサイドスタンドを下ろした状態で車体を起こす。
・エンジンを止めた直後であればしばらく経ってからみる。
>> エンジンが掛かっているとオイルがエンジン内を循環しているので正確な判断ができません。

オイルフィラーキャップの取外し

もし固ければウエス越しにプライヤーなどで挟んで緩めます。

「オイルフィラーキャップ」は実作業の一番最初に取外します。

儀式の様なものですが理由はちゃんとあって…

先にエンジン下部からオイルを抜いた後にもしも、オイルフィラーキャップが外れなければオイル充填不可となるので作業が詰みます。自走不可にもなるのでバイク屋さんにレスキューを頼むしかなくなりますね^^;

アンダカバーの取外し

赤枠内のボルト(10mm)1本で固定されています。

ドレンボルトを緩める

オイルを抜く為の「ドレンボルト(19mm)」はエンジン左側の下部、シフトペダルの内側にあります。

ダイレクトにアクセスできるメガネレンチがおすすめ。頭の大きいソケットを使うなら邪魔になるシフトペダルを外した方が良いですね。

レンチがボルトから滑らないように支点近辺を支えてレンチの最端をトントンと叩けば通常であれば回ります。

ゆっくり力を加えるのではなく瞬間的に力を加えるのが固いボルトを回すコツ。

エンジンオイルを抜く

「ドレンボルト」が少し緩んだらオイル受けを用意( いつでも良いけど…)して、後は手で緩めます。

ボルトを完全に抜かない限り、オイルは大して漏れないのでギリギリまで耐えて…パッとボルトを取るのが手を汚さないコツ

ちなみに、

エンジン内のオイルは完全にカラにしなくてもある程度抜ければ大丈夫です。

ついでに、

「オイルストレーナ」「スプリング」を忘れずに取外し…大抵は勝手に落ちてくるけれど…。

オイルで地面を汚さないようにオイル受けの位置には注意して下さい^^;

パーツは取付け時に迷わない様に取外した順番に置いておくのが原則。

Oリングにシリコングリスを塗布

オイルを抜いている間は少し時間があるので交換する新品の「Oリング」に保護用のシリコングリスを薄めに塗り込みます。

なお、私は「Oリング」交換のペースをオイルフィルタ清掃時(オイル交換2回毎)に合わせています。

…が、

劣化や破損具合にもよりますね^^;

この間にタイヤの空気圧測定とかチェーンを磨いたり別の作業をしてもいいですね^^v

当たり面のチェック&清掃

「ドレンボルト」「エンジン」当たり面はオイル漏れの要なので、指でグルッと撫でてキズの有無をチェック、付着しているゴミはパーツクリーナで清掃します。

多少のキズは「Oリング」でなんとかなりますが、キズが大きい時は何かしらの対処が必要ですね^^;

ドレンボルト&パーツの清掃

各パーツに付着しているゴミをパーツクリーナで清掃し、「ドレンボルト」に新品の「Oリング」をセット。

ドレンボルト&パーツの取付け

工具は使わずに手で締めます。斜めに「ドレンボルト」が噛んでないかを注意し違和感があればやり直し。

「スプリング」を縮めながらの取付けなので、ネジを掛けるのが難しいですが、経験上、「ストレーナ」「スプリング」は先にエンジン本体に取付けた方がやりやすいと思います。

斜めにドレンボルトが噛んだ状態を気づかずに工具で締めると悲しいことになります。交換の効くボルトの破損であればまだしもエンジン側の破損ならとてもやっかいなので必ず手で締めること。
  1. 手で「ドレンボルト」が止まるところまで締める
  2. 初めて工具を使い一旦止まるところまで締める

この状態から…

 
もりらぼ
グッ!!

…くらいで増し締めをします。締め過ぎは破損の原因になるので注意しましょう^^;

合わせ面の清掃

締めた後はオイル漏れの判断がつきやすように合わせ目の部分をパーツクリーナーで掃除をしておきます。

オイルフィルタの清掃

清掃(交換)頻度

走行状況にもよりますが、基本的にオイル交換2回毎に清掃(交換)が私の目安です。もちろん毎回でも良いです^^v

オイルフィルタカバーの取外し

通常の六角ボルト(8mm/赤枠)が長短の2本、キャップボルト(5mm/青枠)が1本の合計3本で固定されています。

それぞれボルトの位置は覚えておきましょう。

オイルフィルタの取外し&清掃

「オイルフィルタ」にアクセスできるので取外し、付着しているゴミをパーツクリーナで清掃します。

 
もりらぼ
オイルフィルターって役に立ってるのか…

…と思う瞬間でもあります。

内側からパーツクリーナを吹くと良いですよ。

TWの純正品は清掃をして繰り返し使用するタイプですが交換式を入れても良いですね。

当たり面をチェック&清掃

「ドレンボルト」の時と同様、「オイルフィルタカバー」「当たり面」をチェック&清掃し「オイルフィルタ」をセット、新品の「Oリング」をカバー側、エンジン側にそれぞれセットします。

オイルフィルタカバーの取付け

1箇所を締め続けるのではなく、抵抗のあるところまで締めたら次のボルトに移ります。

均等に締めることを心がけましょう。

この例だけではなく複数のボルトでパーツを取付ける場合は均等に締めるのが基本です。

ボルトは鉄製(固い)、エンジンはアルミ製(柔らかい)なので締め過ぎるとエンジン側を舐めるので締め過ぎ注意

細いボルトの場合はレンチを短めに持って(赤枠くらい)、必要以上にトルクを掛けない様にすると比較的安全です。

合わせ面の清掃

「ドレンボルト」の時と同様、オイル漏れの確認の為に「合わせ面」をパーツクリーナーで清掃します。

オイルを充填〜確認作業

エンジンオイルの充填

こぼさない様に慎重にオイルの充填作業、ある程度まで入ったらエンジン右側の下部にある「のぞき窓」でオイル量を確認しながら作業します。

TWのエンジオイルの規定値は…

通常交換時 >> 1.0ℓ
オイルフィルタの交換、清掃時 >> 1.1ℓ
 
もりらぼ
…ですが、

…オイルの抜け具合にもよるので、多少の増減は気にしません^^;

オイルフィラーキャップの取付け

エンジン内にゴミが落ちないように気をつけて「当たり面」のゴミを清掃、心配ならウエスをホールに詰めて作業して下さい。

「オイルフィラーキャップ」に新品の「Oリング」をセット後、手でエンジンに取付けます。

オイル漏れの確認

 
もりらぼ
後はオイル漏れの確認…

エンジンを掛け5分くらい放置してから「ドレンボルト」「オイルフィルタカバー」「合わせ面」オイル漏れが無ければ一応の終了ですが…

…念のために次回バイクで走り終わった後、再確認するくらいの慎重さがあっても良いと思います。

もし、

オイル漏れの痕跡があればボルトを増し締め、ユメユメ締め過ぎには要注意…増し締めしても漏れるなら根本的に別の原因があると考えられます。

エンジンオイル交換は以上です。

 
もりらぼ
お疲れ様でした^^v

最後に…

以上の工程は私の作業工程になりますので工程次第では順不同でも特に問題は無いですし、別のバイクでも形は違えど気を付けるポイントは同じだと思います。

バイクであれば大抵の整備は自分でやるのですが経験上…

  • エンジンオイル交換
  • タイヤの空気圧測定
  • チェーンの清掃

…以上の3点を定期的に行うのがバイクを長く維持するコツだと思います。

ぜひ、素敵なバイクライフを送って下さいね^^v

 
もりらぼ
最後まで読んで頂き
ありがとうございました^^v

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